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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

クリスマス編〜実行すべきじゃない遊び集


メリークリスマス! いよいよイブです。ふはは。起き抜けの頭でコンニチハ。
ここでイキナリのカミングアウトですが、私はクリスマスイブを「漫画喫茶」で過ごしたことがあります。ちなみにその翌年は25日のクリスマスのほうを漫画喫茶で過ごしました。
どっちのときも店内に「女性客は私しかいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
私は何を思えばいいんだろう。私は何て言えばいいんだろう。


てな思い出を他人様に語りましたら、
「なぜそこで漫画喫茶に行ったのさ? 一人のクリスマスを過ごす女性はたくさんいると思うけど、敢えて漫画喫茶に行くってのは自虐が過ぎないかね」
とか突っ込まれましたよ。
えー、なんでだろう。もしかしてあれかなあ、暑いときに熱い飲み物を飲んだほうがカラダに良いって噂だからかなあ。レイヤーを重ねることでしか見えないものがありますからね、世の中には。
あとはまあ……ネタですよね。人生ってのはカラダ張ってネタ集めてナンボだからじゃん?


てなわけでー。
今年のイブとクリスマスを一人きり、予定無く過ごすことが確定している私にとっては、これはネタ集めのすさまじいビッグチャンスです。
とりあえず現在、再び漫画喫茶に行くか、一人カラオケに行くか迷い中でございます。
で、それ以外に。
一人クリスマス確定者のための、一人遊びをいくつか考案いたしました。

サンタ衣装で座敷童、これもある種の和洋折衷

この季節はもうほんとにあちこちでサンタ衣装に身を包んだ輩が街を埋め尽くして、誰が誰やらわからなくなってしまって無個性きわまりないわけですけれども、だからこそつまり我々には、
「他人になりすます」
チャンスが与えられたのだと思いたい。
てなわけで、東急ハンズかどこかで適当なサンタ衣装を手に入れれば、きっと街頭でバイトしているサンタまがいの人々の中に、違和感なくまぎれこめると思うのですよ。
そんで一緒にせっせと働いて、適当な時間になったらフェードアウトすると、後日バイト仲間の間で
「ねえ……イブの日ってさあ、一人多かったよねえ?」
「多かった! あれ、やっぱそう思ってたのおれだけじゃないのか?」
「……誰だったんだあれ? まさか座敷童?」
「ってことは、これからこの店は栄えるんだね」
という話題になることうけあい。(うけあい?)
ちょっぴりハートウォーミング気分をみんなにプレゼントです。

プレゼント攻撃が本当に攻撃

サンタなりすまし遊びの発展形。
街頭でサンタになりすまし、小さなプレゼントを街ゆく人々に配りましょう。
たとえばポケットティッシュ、たとえば風船、たとえばキャンディ。この時期の街ならばみな、あなたの悪意を疑いもせずに受け取ってくれるはずです。
そんでねそんでね、そこにちょっとずつナニカを仕掛けてあげるんです。

  • キャンディは高速道路のパーキングエリアでたまに売っている、美味だの甘味だののカケラもない、ひたすらに辛いだけのキャンディにしておく
  • 風船の中は普通の空気ではなく、悪臭に満ちた空気(ex.シュールストレミングの缶詰を開けたときに発生した空気)をなんとかしてあつめ、うまく詰めておく。受け取った客が十分に注意深いひとで、風船を割ったりしなければ問題ないが、もしそうでなければ……
  • ポケットティッシュの中には店の宣伝がしばしば入っているものですが、あれを自作し、電話番号を「ヤクザの組事務所」、「東京検察庁」などのものにしておく。

みたいなね!
これらの仕掛けがあなたの目の前で成果を発揮してくれることはないでしょうが、しかし受け取った人々の身にこれから何が起こるか想像することで、ハートは黒い爽快感に満たされることでございましょう。

昇降する恐怖

コレは学生時代に経験した実話を元に。
あの日私は、友人三人でハリウッド娯楽ムービーを観にいった帰り、エレベーターに乗ったら周りはそりゃあ行楽帰りの楽しげなカップルだの親子連れだので賑わっていたのですが、突然エレベーターの真ん中で女性が仁王立ちになって
「ばかやろー、お前死ねえ! あたしを馬鹿にするのもいい加減にしやがれえええええええええ、お前矛盾している、お前矛盾している、お前矛盾している!!!!!」
と叫び出したからさあたいへん。
彼女には連れがおらず、叫びは誰かに向けたわけではないので、誰も返事のしようがないのですが、おかげでなんつか、つまり誰も彼女を止められず、ぼろぼろ泣きながら叫び続ける彼女の目は据わっていてどこを見ているのか全く判らず、全身から発されているこの気配はいわゆるそう、殺気というやつとしか思えないし、そんな「寄らば斬る」感をむんむんに漂わせている彼女の人生・心情その他に思いを馳せる周囲の人間たちのココロの中からはもう、娯楽ムービーの印象なんか綺麗さっぱり消え失せてしまって、その後胸の中をいっぱいに満たしたのは
「こ、この女性大丈夫なのか、イキナリ暴れ出したりしないよなあ!? ……ああ、思えば自分たちは、エレベーターというこの閉ざされた小さな箱の中に閉ざされているのだ、閉じこめられているのだ、何か起こったらたいへんなことなのだ」
というスリリングな恐怖でした。
あの瞬間、彼女はエレベーター社会のまぎれもない独裁支配者だったと思います。
てなわけで、どうですかねみなさん、今夜いっちょ、オサレスポットを訪れて、カップル過積載のエレベーターの中で叫んでストレス解消しつつ、小さな空間を支配してみるなんざ?




というわけでとりあえず、3つの一人遊びを駆け足で紹介してまいりました。
どの遊びも実行は推奨しません。てか、やめたほうがいいと思いますよ。実行することによって被る不利益その他、当方は一切関知しませんし、責任なんて絶対に絶対に絶対に持ちません。
それではみなさん、良いクリスマスを!