世の中には時折知った風な顔で、
「大体なんで日本人がクリスマスに大騒ぎするわけ? キリスト教徒でもないのにさー」
とのたまう方がいらっしゃいますが、あれは間違っています。
だって、クリスマスって元々、キリスト教のお祭りじゃないですから。
あれは太陽神を祀るミトラ教の祭りなのですよ、元々は。確かそんな話だったよ。うろ覚えー。
冬至に近づくにつれ、信仰の対象である太陽の出ている時間が短くなる。
けれど冬至を過ぎるとまた少しずつ日照時間が長くなり始める。
その一連の流れをミトラ教徒たちは死への恐怖と生の歓びと結びつけてとらえ、太陽の復活を祝うために飲めや歌えのどんちゃん騒ぎしていたわけです。
それをキリスト教徒が脇で見ていて、
「なんだか知らないけど、ミトラ教徒が冬にやる祭り、なんかすげー楽しそうじゃねえ? 羨ましくねえ? おれらも真似しねえ?」
ということで取り入れてみたのが、クリスマスの起源。
そして、
「とはいえ、一応この時期に祭りをやる名目が必要だよな。よし、じゃあとりあえずイエス・キリスト様の誕生でも祝っておいてみるかー」
と言ってみたってゆーね。
本当はイエス・キリストがいつ生まれたかは明確ではなく、4月14日に生まれた説が有力ですから。*1
だって、「誕生日以外にそのひとの誕生を祝ってはならない」という理屈はないですからね。
イエス・キリストがいつ生まれたのかわからないってことは、いつ祝ってもいいということに繋がるわけで、それを他の宗教のお祭り騒ぎと同じタイミングにしたって別にいいよねー? ってハナシ。
だから私たち日本人がどんな神を信仰していようがとりあえずクリスマスは騒ぐぜ、というのとっても当たり前のことなんですよ。
「なんだか知らないけどキリスト教徒が冬にやる祭り、なんかすげー楽しそうじゃねえ? 羨ましくねえ? おれらも真似しねえ?」
というかつてキリスト教徒が辿ったのと同じ、ごく自然な思考の流れがそこにはあるわけです。
そんで思えば、天照大神って、太陽神ですしね。だったら、日本人がこの時期にお祭り騒ぎをするのは、ある意味とてもしっくりくるじゃない。
てなわけでメリー・クリスマス! シャンパン冷やしてチキン焼いてケーキ食べなきゃ!!
……とか言いながら、24日も25日も何の予定もねえよチクショー。ああ、違った、25日は大事な大事なお仕事の打ち合わせの予定があったわそういえば。
はははははは。なんだソレ。仕事かよ。仕事かよ。仕事かよ……(エコー)
とりあえず明日は友人の開催する「有名ケーキ店のケーキをホールで持ち寄ってクリスマスケーキ食べまくりの会」に参加しますよ私は。