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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

私が男性だった頃〜その3〜

注意事項

※以下の記事は私の人生でかつて実際に起こったことが元ネタになっているんですけど、「現実世界というのは物語世界みたいに綺麗なオチがつくとは限らないし、それよりも大事なことは話が面白くなることだ、私は事実よりも娯楽性を重んじる!」というシロイの歪んだ信念によって、事実をある程度改変してあります。そのへんを踏まえた上でお楽しみください。
ちなみにその1はコチラ、その2はコチラでございます。

私が男性だった頃〜その3〜

セルフイメージ調査の結果、みんながシロイをどう思っているか、大体のことがわかりました。

  • 喋りが明るく好青年ぽい

(ほら、私、実は女ですから。そりゃ女心の一つや二つや三つや四つ、判らんでもないですよ)

  • 話を聞いていると女友達が多い。→そういう男というのは大抵モテであるのに、そのモテを鼻にかけず謙虚である。

(ほら、私、実は女ですから。そりゃ女友達の一人や二人や三人や四人、いますよ。そして私自身はモテを鼻にかけたくても、実際にはモテじゃないんだよ! 鼻にかけようがないんだよ)

  • 女性と仲良くなるとすぐ「会おう」と言い出す男や、スリーサイズを聞き出そうとする男も多いのに、シロイはとても紳士的だ。

(だって会いたくないもんなあ。スリーサイズだって要らねえ。下手したら私がコンプレックス感じちゃうだろ!)


そして何よりも極めつけはコレでした。

  • シロイは女と見紛うばかりの顔をした中性的な美形青年であるそうだ。

なにこの情報。出所はどこだ? ……ああ。私だ。
そういえば一度
「シロイってどんなルックス? 似てる芸能人とかいる?」
と言われて、
(どうしよう! 自分が男だったらどんな顔かなんてわかんないよ。嘘を重ねるのも気が咎めるし)(いやもう遅いんだけど)
と焦った私が苦し紛れに、
「似てる芸能人なんていないよ。敢えて言うならすごい女顔なんだよね……スカートはいたら、女と思われちゃうような顔」
とか答えたわけです。
ね、ギリギリ嘘ついてないでしょ?
まあ本当は「スカート穿かなくても女と思われちゃうような顔」だけどさ。


それにしても。
誰なの、この「シロイ」とかゆー完璧超人は。まるで一昔前の少女マンガに出てくる王子様じゃないか。こんな人間、会ったことないぞ。……なのに。それが私のことだとは。お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん。


くそう。こうなったらGの忠告に従って、トラブルが発生する前に自分のイメージを壊してやる!
まずはオタクっぽさを前面に押し出してやるぜ!! 

ジョジョ好きをカミングアウト。濃いジョジョ話をしてみる。これならいくらでもできるので。
→みんなが楽しそうにジョジョ話についてきて失敗。
考えてみればチャットにはまる人というのは大抵インドア派ですので、オタク的素養の持ち主が多かったようです。ネットでのジョジョ人気を甘く見ていました。


②実はマジックを趣味としていることをカミングアウト。あれってすごくマニアの多い趣味なんだぜ?
→みんなが楽しそうに「ステージで鳩出したり、美女を切ったりするの? なんか似合う」とか言ってきて失敗。考えてみれば当時はマジック番組なんてなかったし、みんなマジックに対してベタなイメージしか持っていなかった。
「ハンサムなマジシャンが燕尾服でキメて優雅に鳩を出す」みたいなベタなイメージは、いい男キャラに絶妙に似合ってしまったらしいです。結果としてハンサムっぽいイメージを高めてしまった。


……何やっているんだろう、私。なんかものすごい無力感に襲われるなあ……
とりあえず今のところまだ誰も私に「会いたい」とか「好きです」とか言ってないじゃん。
じゃあ気にしなければいいんだよ。そうだそうだ、そうしよう。


というわけで、「もう自分がどう思われようが気にしないよ私は」という元の姿勢に戻った私に、三大いい男仲間であるRがある晩話しかけてきました。

R>ネットで女の子と知り合うつもりないって言ってたけど、あの気持ちは変わってないか?>シロイ
シロイ>変わらないけど……なんで?
R>なら、これからちょっと2ショットチャットにきてくれない? ここではちょっとできない話があるんだ。おれが先に入室しておくから。

こうして2ショットチャットに呼び出された私は、そこでRに思わぬ話を聞かされることになったのです。


(またしても続く