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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

人間ていいな

昨夜、友人のセキゼキさん(仮名)が、印象深いことを言いました。そのときの会話です。


「なんかさあ、彼氏と別れてからというもの、街とか電車で幸せそうなカップルみると、むかついちゃうのね。『手とか繋ぎやがってコンチクショウ』とか思うのね。そんでそんな自分が嫌になるのね」
「え、そんなの当たり前じゃん。つーか、なんでそこでシロイが自己嫌悪になるかわからん」
「えええっ、だって、カップルは何も悪いコトしてないんだよ? それなのにむかつくなんて、だめじゃん」
「だって、人間てそういうもんじゃん。相手が悪いコトしてないからむかつかないわけじゃないでしょ。相手がこれっぽっちも悪くなくてもむかつくときはむかつくのが人間だろ。 人間らしい自分を恥じるな。人間なんだから、堂々とむかつけ! おれなんて」
とそこでセキゼキさんの声に力がこもりました。
「もうほんと、カップル見るたびにむかついてしょうがねえっつうの! 社会的に許されるもんなら、電車の中に乗ってるカップルの片方の背中を、後ろから蹴り倒してホームに突き落として、その直後にドアが閉まって、哀れ二人はホームと車内に泣き別れ! みたいなことをしてやりたいって、しょっちゅう思ってるつうの」
「いや、待て、セキゼキさん、それは病んでるよ。まずいよ」
「病んでないよ。おれがこんなに悩んで苦しんで色々考えているのになんでお前らは幸せそうなんだチクショウって、思うだろフツー。それが人間だ。正常だ。病んでない」


きっぱりとそう言い切るセキゼキさんの様子に、「とりあえずこのひとは正々堂々とむかついていらっしゃるなあ。有言実行と評価できなくもないなあ」と思うのでした。
そうかー、私は人間だから、むかついてもいいのかー。気が軽くなるな、その思想。


というわけで、セキゼキさんの言葉を真に受けた私は、これから早速、「道行くカップルにさりげなくばれないようになんとか嫌がらせをする100の方法」を考えることにしようと思います。
私は病んでません(セキゼキ理論)。ただ人間らしいだけです。シロイ・ヒューマン・ケイキです。