すがすがしい初夏の季節となりましたがって言いたいんですけど朝夕冷えるわりに日中暑くて、もう何を着たらいいか途方にくれる日々なんですが、皆様はいかにお過ごしですか?
さて2019年5月25日に、『むしろウツなので結婚かと』の単行本第一巻が発売されます。
- 作者: 菊池直恵,城伊景季
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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現在コミックDAYSで連載中のこの作品は
「アラサー男女がそろそろ一緒に住んでお互いの両親に挨拶しようとか言ってたら、彼氏がウツになってさあ大変。一寸先は闇ってコトワザを実地で学んでいます!」
みたいな内容でして、私が当ブログで書いた話を原案として、『鉄子の旅』『みんなのあるある吹奏楽部』の菊池直恵さんにコミカライズしていただいたものです。
単行本化にあたって、私自身の書いた解説もプラスされています。
もうこういう文章、どう書けばいいかわからないんですが、とりあえず菊池直恵先生のファンの方は、必読の書だと思います。
重くなりがちな話をやわらかな絵柄で読みやすく、そのくせ迫るリアリティと緊迫感がしっかりある、卓越した手腕でまとめてくださっていると、一話ごとに感謝しながら読んでおります。
本当に、菊池先生にコミカライズしてただけてよかった。ありがとうございます。
えっと、あとは、まあ、こう、元ネタ的な部分についてですけど。
このお話は、とても平凡なものなんです。
勇者も英雄も賢人も魔法使いも冒険者も復讐者も魔王も殺人鬼も名探偵もいません。
平凡な人間の、平凡な記録です。
けれどだからこそ、読んでみてもよいのではないかと思います。
ウツというのは誰にとっても遠い話ではない、自分が無事でも周りの人がどうなるかなんてわからない世の中ですから。
ウツに苦しんだ経験のある方、今も苦しんでいる方は大勢いて、その人たちの大半は、やはり平凡な人間だろうと思うのです。
平凡な人間が、平凡ゆえに四苦八苦しながらもそれでもなんとかなっていくことがあるのだと、この作品が伝えてくれるといいなあと思います。
そしてその結果、どこかの誰かがごくわずかなりともラクになってくれたら、とても嬉しいじゃありませんか。
もしもこの文章を読んで少しでも興味を持ってくれた方がいらっしゃったら、手にとっていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。