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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

帝王切開直後の皆様

育児が始まったらブログとかあんま更新できねーだろーなーと思ってたらその通りだったわけですが、入院中「でもこれは世間に伝えたい」(オオゲサ)と思った情報がありましたので、それは書いておこうかと思います。

あ、始めに言っておきますとその情報というのは、
帝王切開で出産されて入院中の
・術後三日以内くらいの
・電動ベッドを使用中の方
以外には無縁です。関係ねーやーとお思いの方はお帰りください。


いろいろあって私は帝王切開になってしまったんですけど、おかげでお産自体はさくりと済んでああよかったと胸を撫で下ろしたのも束の間、術後の傷の痛みがすごいって聞いていたのは本当でしたね 。帝王切開で出産した同室の方が「私、術後の痛みが辛すぎて子供は一人でいいと思った」と言ってたんですが、わかるなあと思いました。
自然分娩のほうが個人差ありつつも痛みはすごいイメージがあります。ただ、帝王切開は産後の痛みが長かった。手術後、2日くらいは助産師さんに「赤ちゃん病室にお連れしましょうか?」とか言われても嬉しくありませんでした。そして、嬉しくない自分が母親失格みたいで辛かったのです。
会いたくないわけじゃないんですけど、抱っこや授乳はおろか体を起こして赤ちゃんの顔を見たり撫でたりすることすらできそうになくて、手術当日の私はしばらくするとなぜか声すら出なくなりました。こんな状態で赤ちゃん来られても困るよ、としか思えなかったのです。
それに比べると自然分娩組は出産の翌日には立って歩いてるし、赤ちゃんを微笑みながら抱っこしているのです。早い人は当日のうちに自分から「赤ちゃんに会いたい」とか言ってるんです。すごく感心したし、すごく羨ましく感じました。
手術当日の私は、見舞いにきていた家族が皆帰り、病室で一人になったあと痛みでいっぱいいっぱいの母になれない自分が情けなくて泣きそうでしたが、泣く体力もありませんでした。


いやもうほんと痛いものは痛いので痛くて痛く、痛かったんですよ。体が全然動かせませんでした。ベッドテーブルの上に置いた私物も、少し離れたところにあると痛みのあまり手が伸ばせず、届かないという点においてサハラ砂漠同様に遠かったです。
この痛みから早く脱したいのならどうすればいいか教えてあげましょう、という医療関係者の言葉に、そりゃ私はすがりましたよ。
「起き上がり、ベッドから離れて歩きましょう。動くことが回復を早めます」
なに言ってんだコイツら、と思いそうになりましたよね。
寝返りも打てない、体を起こせない人間に歩けってアンタ。
「手術の翌日にはカテーテルをはずして自力でトイレに行っていただくきまりです」
はあああ? いつ決まったのソレエ。何時何分何秒、地球が何回回ったときい?
言いたいことはたくさんありましたけど、我慢しましたよね。
そんで、よろよろと秒速五センチメートルでトイレに向かいましたよね。点滴台にすがりながら歩いてね。いやあ、頼りになりますよね点滴台マジマブダチですわ。一人じゃ絶対歩けませんわあんなん。
まあね、目の前に見えてる五メートルと離れていないトイレに行って帰ってくるだけのことに膨大な時間を要する、そんな行為を「歩く」と言っていいのか、それすらわかんなくなりましたけどね!


そんでここまで長々と書いてきたのは前ふりでして、もっとコンパクトにまとめたいまとめるべきと思いつつも、やはりあれがどんなに痛かったかは記念に書いておきたかったとゆーことで勘弁してください。
トイレに行くのが比喩でも精神的意味でもなく純粋に肉体的苦痛で、でも行かないわけにはいかないし思っていた私を救ってくれた情報があったのです。
なのでそれをご紹介します。
これから帝王切開を受ける方へ(術後のラクラク離床♫)|ハートライフ病院で ハートフルなお産
どうですかこの電動ベッドの使いこなしテクは!
これを知る前と知った後じゃ、もうトイレ難易度が全然違いましたよありがたかった!
地に額こすりつけて感謝したいくらいの感動がありましたよね。痛かったから無理でしたけど。


いや、もう、別にね。
既にまとまった手順がwebにあって、「帝王切開 痛み 離床」とかで検索すればすぐ見つかる情報ではありますよ。
でもね、私がそうだったんですけど、痛いのなんて知ってるつもり、覚悟してるつもりでいたけどたまらなく辛いな、と思った人間が泥縄式で対策を求めたときに、インターネッツにアクセスできるとも限らないじゃないですか。
だったらこの情報よかった助かったと自分のブログでも書いておけば、読んだ人が今後出産なさるときとか、役立つ可能性があるとゆーか、一人でも助かる人がいればいいなあと思いました。
少なくとも私はこの情報にめぐりあったとき、「これでなんとかなる! トイレも早期離床もどんとこい!」と心強くなりましたし、痛すぎて絶対に娘は一人っ子だと思っていたのが「待て待てまだ決めるには早い」と冷静になれましたので。
それでは皆様のお産がとにかく無事に健やかにできる限り苦痛が少なく済みますように。