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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

でぶっちょシンデレラ あとがき

ツイッターでは前回、「今年最後の更新」などと言ってしまったのですが、ちょっとだけ付け足しをいたします。


私の父シロイ・ネコヒコ(仮名)は昨年、他界いたしました。
いずれ訪れる別れと知りつつも、しばらくは悲しくて悲しくて仕方なかったです。
父の死をブログに書くつもりはありませんでした。どう書いていいかもわかりませんでしたし、そもそも書くべき事柄ではないだろうと思ったからです。
ですが一年が経ち、私は逆に父のことを書かなくて良いのだろうか、と考えるようになりました。
私のブログは両親も読んでおります。時折彼らのことに触れると
「親をネタにしやがって」
などと言いつつも父は嬉しそうににやにやしておりました。なんだかんだいって、ブログに書かれるのが好きだったのです、あのおやじは。
だとすると、これほど大きな出来事があったのに何も書かないというのも娘として薄情なのではないか、父にしてみればさみしくてがっかりした気持ちなのではないかと思い至ったのです。
かといってやたらにしめっぽいのも、故人の本意ではなかろうと勝手に判断し、明るくやらせていただくことにしました。


幼いころの記憶をもとに再構成したお話ですので、もちろん細部は父の語りとはことなっております。
この話の中に不適切な内容等が含まれたとしても、一切は再現者である私の責に帰するものであります。
一人でも多くの方が、このお話を楽しんでくれれば幸いです。


最後にお父さん。
素敵なおとぎ話をどうもありがとうございました。私の子供時代を豊かであかるく、満ち足りたものにしてくださったことに、深く感謝しております。
あなたの娘に生まれて、本当によかった。心からそう言えることがどれほどの幸せか、年を経るごとに実感しています。