事前注意
本日の記事のリンク先は、、なんかイヤンな気分になる可能性が非常に高いモノばかり厳選してありますので(それでもグロ画像等は避けたつもり)、不用意に踏まないことをオススメします。
んで、本文
「今ネットには、いろんな占いやら、心理テストやらが転がっているよね。本当に当たっているかどうかはともかくとして、なかなか面白いよねあれは。ああいうの自分で作ってみたくならない?」
「ならないよ。面倒くさそう。大体どんなものを作るか、アイディアが浮かびません」
「そこなんだよ。やっぱり作るからにはある程度説得力のあるものが作りたいし、既にあるものではなくて、斬新なものにしたいから、ネタをどうするかというのは、けっこう大切。だけど最近、一個ネタを思い付いたんだよね」
「へえ。どんなの?」
「ええっとね、『好みのシリアルキラーを選ぶとあなたの性格がわかっちゃう! 猟奇研究所』ってやつなんだけど」
「…………シリアルキラー?」
「あ、そうだね、英語より日本語でちゃんと連続殺人犯って言った方がいいかもね。君の指摘は正しいよ」
「いや、そんな指摘してない」
「選択肢の中から好きなシリアルキラー……じゃなくて、連続殺人犯だったね、ごめん。とにかくそれを選んでクリックすると、診断結果が表示されるの」
「ねえ、ひとの話聞いてる?」
「切り裂きジャックが好きなあなたは、古典派のロマンチストなんでしょうね、とか。テッド・バンディが好きなあなたはミーハータイプ、とか。エド・ゲインが好きな人は、手先が器用な工作好きです、とか。そういうの。ピーター・キュルテンが好きな人は愛妻家というのも悪くないね」
「……ごめん、切り裂きジャック以外のひとの名前がわからないや」
「ちなみにあたしが一番好きなのはエドマンド・エミール・ケンパーなんだけど」
「その情報、心底どうでもいいや。てゆーか、この診断、どう考えても無理あるだろ。好きな連続殺人犯て何? 普通のひとはそんなの判らないと思うよ」
「そうなんだよねー、あたしもそこに気付いちゃった。世の中には切り裂きジャック以外のシリアルキラーを知らないひとがたくさんいるんだよ。だからやっぱり、この企画はボツだなと思ったの」
「へー、シロイも無駄に歳くってないね。一応そういうことに気付けるようになったんだ。偉いじゃん」
「やっぱり外国人の名前って覚えづらいからね。デヴィッド・バーコウィツとか、アルバート・デサルヴォとか、なかなか頭に入らないよね。エド・ゲインとエド・ケンパーも混同しやすいと思うし」
「問題はそこじゃないと思うんだけど」
「だからね、残念だけどこの診断は、外国人が出てこない、国内版で作るしかないと思うんだよ。
宮崎勤が好きなひとは内向的な趣味人間。
大久保清が好きなひとはわがままなナンパ師。
梅川昭美が好きなひとは、少年のココロ。
みたいなかんじにするしかないかな。
あ、でも梅川昭美は連続殺人犯ではないなあ。惜しいなあ。
連続殺人犯という言葉を外して、シンプルに猟奇研究所にしようか。
そうすれば佐川一政が入れられる」
「ええっとね。やっぱりシロイは無駄に歳くってるね。さっきちょっと誉めたことを、すごく後悔しました」