wHite_caKe

だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

There Is No Royalroad……

「学問に王道なしという言葉がありますが、あれは間違っています。なぜなら学問において、すべての道が王道なのですから」

これは数年前に読んだある小説の中で主人公である助教授が口にする台詞なんですがー。
最近わたし、ちょっとショッキングな発見をしました。


王道という言葉にはいくつかの意味があります。
一つは、「王の行うべき道。国王としての道」という意味。つまり君主としていかにあるべきかという理想を示す言葉。
そしてもう一つの意味は「安易な道。近道」という意味なんですよ。
どうして「王道=安易な道」になるかというと、
「昔の王様は権力者だから、庶民なら通れないようなとんでもないショートカットや近道でもがんがんできた」
というところから来ているそうです。


そして「学問に王道なし」という格言の王道というのは、「安易な道、近道」のほうの王道なんだそうです。
「学問の世界には近道はない。みんなコツコツやるしかないんだよ」
ということなんだそうで。


ということは。
冒頭に掲げた助教授の台詞は。
「学問に王道なしというけど、そんなことないんだよ。学問なんて、全部なんとか近道できるもんだよ。気にすんな!」
と言いたいのか?
なんか感動が薄れるぞ。
それともあれでしょうか。
その小説の主人公の助教授は理系のひとという設定だから、
「理系の研究者が日本語を間違って使うなんて、いかにも理系っぽくていいでしょ?」
という作者の企み?
でも別に「日本語を間違う=理系」ってことないよな、絶対。




などという文章を書いてしまう自分は性格悪いよな、おそらく。