wHite_caKe

だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

現代の白鳥由栄と呼んでもよくってよ

最近我が身に起こったことー。


私は学生時代からずーっと九年間一緒に住んでいた相手がおってですねえ、「いずれ結婚しようね」ちゅー話になっておったんですけれども、向こうのご両親が
「シロイさん大嫌い。息子があんな女と結婚したら、私たちのこの先何十年かの人生は全て真っ暗に塗りつぶされたように不幸になるんだが。君は息子として我々の人生を塗りつぶす覚悟があるのかね?」
とわりあい凝った表現で私に対する嫌悪感を表明しておりましてー。
なんか向こうのおうち、ブルジョアなんです。
世田谷にお住まいで、パパンは大学教授、ママンは専業主婦だけど語学に堪能でパパンの出世を支えるための内助の功で大忙しな良妻賢母、
「自分たちは社会を支えるピラミッドの頂点にいる自覚を持って生きていかなきゃならない」
というのが常日頃の主張で(本当にこうおっしゃったのを私、実際に耳にしたんですの)、そんなインテリゲンチャ(これも実際にそう自称なさいましたの。インテリではなく、インテリゲンチャと)かつブルジョアジーなご家庭には、シロイのような東北のど田舎出身の平民の家庭で生まれ育った骨の髄までの一般庶民はふさわしくないということでしてー。
まあしかも、向こうには知られてないけど、私はさらにオタクでもあるしー。
国立大に進学したのは何よりも「授業料が安いから」という理由だったりするしー。
確かにふさわしくないのかもねー、という。


ドラマみたいにできすぎた香りのする逸話ですが、実話でしてー。
そんなこんなで反対されながらも「いずれ認めてもらえる日がくるさ」という希望を抱きながらの九年間だったのですが、やっぱりダメなものはダメでした。
先日「もうあの親はなんともならないし、認めてもらえないのに結婚したらみんなが不幸だから別れよう」と言われました。


ここで問題となるのが、以前、向こうのお母さんが、私のついていた仕事がとても気に入らなくて
「職業に貴賎なしとは申しますが、やはり社会にはピラミッドがあります。私たちの息子はピラミッドの上の人間。あなたの仕事はピラミッドの下。ただでさえあなたがうちの息子と結婚したら……と考えるとイロイロひっかかるのに、あまつさえそんな職に就いているというのは、将来息子の足をひっぱるためとしか思えません。
うちの息子と結婚するつもりがほんの少しでもあるのならば、一秒でも早く今の仕事をおやめになってください」
と三時間掛けて私を説得し、息子も
「できれば母の意向に沿って欲しい。幸い自分は高給取りだから、生活の面倒はそのぶん見る。近々結婚するんだし」
みたいなかんじだったので、私もうかうかとその職を辞したのですがー。


その結果、私は現在、家と仕事と金がないのです。
三重苦といえばヘレン・ケラーに匹敵しますが、考えてみれば私は交際相手も失いましたから、ひょっとして四重苦? すごい、ヘレンを越えた!(「クララが立った」と同じ発音で)


昔、テレビで脱獄囚の話を見て
「脱獄囚って、やっと脱獄しても家も金も仕事もないんだよね……脱獄してからが大変だなあ」
と思っていたのに、いつの間にかあたし自身が脱獄囚と同様の状態に!
これからはシロイ“脱獄王”ケイキと名乗ってみたら、かっこいいかしら。(前向き)


でもまあ、仕方ない。
生きてりゃこういうこともある。
続いている間は楽しかったのだから、それが何よりだよな。
この先の人生にもたぶん、良いことはある。


というわけで、しばらくネットどころではないっていうか、でもそれでもついやっちゃうんだけど、しかしそれにしてもはてなダイアリーなどという長閑な響きのブログを更新する余裕はいろんな意味でアリマセン。
始めたばっかりで、「継続は力なり、がんばるぞー」と誓ったばかりなのに、その継続がいきなりこんなかたちであやしくなるとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん。
とゆーことで、更新はしばらくストップします。
こんなネットの片隅の小さなブログをそれでも見に来てくださっていた方、できれば三ヶ月以内に再開したいな、とは思っていますんで、それまで忘れないでくださいな。
あ、それと私、現在お仕事を大絶賛募集中でございますので、
「いいお仕事あるよ!」
という方はぜひ紹介してください!(まあなんて図々しい)


つーわけで、脱獄囚はクールに去るぜ。


なるべく急いで戻ろうとは思っていますけどねー。ドブの中でも前のめりに死にたい!


ちなみに白鳥由栄というのは、こんなひとです。