ジョジョッテリア
世の中にはビジョテリアとかビジョッテリアとか呼ばれるものがありまして、それがどんなものかと言いますと、
「素敵で豪華なアクセサリーが欲しい」
「しかしそういうものが本物の宝石で作られていると高いから庶民のアタシには買えません」
「ならばニセモノの石で見た目は豪華に作ればいいじゃない。
そうやってファッションを楽しめばいいじゃない」
というコンセプトのもとに作られた宝飾品です。
本物の宝石を持っているけどパーティなどでそれを身につけて傷ついたらどうしよう!
そんなことになったらアタシのハートが傷ついちゃうじゃない!
などという場合にも、ひとは、本物のアクセサリーを購入したのと同じ店で精巧なニセモノを作ってもらって、代わりに身につけたりします。
そんな存在がビジョッテリアあるいはビジョテリア。
しかし。
今はそんなビジョテリアやビジョッテリアの用語解説はどうでもよいのです。
はじめてビジョテリアあるいはビジョッテリアという言葉を知ったとき、
「ジョジョテリアあるいはジョジョッテリア」
という単語が私の頭の中に反射的に思い浮かんでしまったことを問題視したいのです。
「ジョジョッテリア……それはきっと、全人類必読の書である『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるジュエリーを再現したアクセサリーに違いないわね」
「億泰の学ランについている$マークや」
「承太郎の学ランについた鎖」
「アヴドゥルのイヤリングだかネックレスだかわからないあの謎の物体や」
「山岸由花子さんの髪の毛風カツラ」(アクセサリー?)
「そして最高ランクの商品は……っ!」
「エイジャの赤石なのよッッッ!!」
みたいなことをしょっちゅう考えていちゃだめだよって、優しく自分に諭したい。
というか、諭したけど無駄でした。