wHite_caKe

だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

好きなひとにそんな質問されたいぞ私は

くるさりんど - 「私のどこが好き?」と訊く女はどう答えたら一体満足なのか?

「私のどこが好き?」という質問は禁じ手にして欲しい。

じゃあ「私のどこが好き?」と訊く女はどう答えたら一体満足するのか?

えー、これ男女逆にして考えたときに私、自分が好きな男性に、「おれのどこが好き?」とか言われたら、ちょう張り切って答える絶対、すげえうきうきするよもう、だって普段自分が思っていること全部言ったらびっくりされてひかれちゃうだろうなあ、と思いながら控えて控えて生きているわけで、それをこんな風に好きなだけ表現できる機会が与えられたら、それははっきり言って、「嵐の解禁」みたいなもんですぜダンナ。


「目が好きで、鼻が好きで、耳のかたちが好きで、眉間のしわが好きで、においが好きだよ。声が好きで、しゃべり方が好きで、言葉の選び方がとても好き。ぶっきらぼうに言葉を投げつけるときも好きだけど、少し恥ずかしそうに優しいことを言ってくれるときもとても好き。食事の仕方が好き、気取りすぎてないけど、綺麗な食べ方で、美味しそうに食べてくれるから。歩き方が好きで、あなたが気だるそうに腕を持ち上げるのを見るのが好き。ほとんど表情を変えないで喋るところがかっこよくて好きなんだけど、時々笑うと子どもみたいにシャイに見えるよね。その笑い方が好きで好きでしょうがない。あなたがまぶしそうに目を細める顔が好き。どうしてあんな顔が出来るの。
あなたが賢いひとで嬉しい。単に頭が良いんじゃなくて、賢いの。それは利己的な狡猾さとは全然違ったかたちの頭の良さで、私はいつも感心してしまう。
あなたが優しいひとだからよけい好きになる。あなたは晴れ上がった空みたいな気持ちの良い親切と思いやりを持ち合わせているひとだよね。会えたことがとても嬉しい。
あなたは正しいひと、正しくあろうとしているひとで、それは独善的というのとはまるで違う、もっと謙虚で慎ましやかな正しさで、それゆえに自己を疑うことを忘れないでしょう? だから尊敬している。本当だよ、信じて。
あなたを冷たいとか残酷だとか言うひともいるけど、私は絶対にそんなことは信じない、信じようと努力しても無理だと思う。好きで好きで好きだよ」


みたいなどうしようもなく甘ったるい大量の台詞がわずか二十秒で脳内に溢れる自分に、本日わたくし、ちょっと嫌気がさしたのでございますが、しかしこのくらいの物量をもって攻めれば、多少ピントはずれの言葉がまざっていたって、相手はもう気にしないもんだと思いますよ、と私はid:takisawaさんに言いたい。
ここまで言葉が大量すぎると、一個一個の内容がどうでもよくなって、
「とにかくコイツはおれのことがすげえ好きなのね」
ってことしかわからなくなるらしいですわよどうも。別に私はそれを狙っているわけじゃないんですが。思いのままに行動するとこんくらいになっちゃうってだけで、その結果として言われた方はもう言葉の内容にまでとりあってくれません。実はそこにちょっぴり不満を抱きがちなんですが私。
「えー、ほんとにおれの目が好きなの? なんで?」
とか聞いてくれるともっとイイのに! そしたら更に嬉々として説明してあげるのに! と常々思っております。簡潔という言葉とほど遠い存在ですみません。


ちなみに今回、ワタクシが脳内に思い描いた「好きで好きで仕方のない」男性は、クリント・イーストウッドさまでございます。
ですから台詞中の「あなたが気だるそうに腕を持ち上げるのを見るのが好き」という部分では省略されておりますけれども、実はその腕の先にはもれなく44マグナムがあります。なきゃいけません。むしろないように見えても心の目でみればあらざるを得ません(たぶん間違った日本語)。
クリント・イーストウッドさまはなんであんなにかっこいいんでしょうか。あのお年でも、眩しそうに目を細めたあの表情にすさまじい色気が香り立つのはなんなんでしょうか。そのくせ笑顔が少年のようなシャイさを漂わせるって、同じ人類だとは思えません。


宝くじで三億円当たったら、私はクリント・イーストウッド市長の治めるカーメル市に住みたいです。だってそしたら選挙活動の季節が楽しみすぎる。


……てゆうか私はこんなネットの片隅でクリント・イーストウッド宛の愛の言葉とか紡ぎ出している場合なんでしょうか。そんなだから晩婚ウィルスに罹患するんだぞ、と他人様に指摘されたら受け入れざるを得ないよなあ、と思う今日この頃なんですが、まあ別にいいか、春は出会いと別れの季節よ。