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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

大丈夫なのか、この文章


しかしあれですね、天皇陛下ともなるとしもじもの民のことを胎児の頃から気にかけてくださっているのでしょうか。


昭和天皇陛下は4月29日にお生まれになることによって私たちのゴールデンウィークを長くしてくださりましたし、今上陛下にあらせられましては 12月23日というタイミングでお生まれになることで、学生たちの冬休みの到来を一日早めてみたり、クリスマスシーズンにばたばた騒ぐ人間たちに更なる騒ぎのタネを与えてくださったりと、本当にその御配慮の深さには頭が下がる思いでございます。


なんといっても12月23日というタイミングの絶妙さは本当に、筆舌に尽くしがたいものがあります。これが24日や25日でもやはり素晴らしいタイミングであったとは思うのですが、そこをあえて一日外したのが高貴な方ならではの御深慮でしょう。


古来より二股男の浮気がばれる条件のひとつに、
「クリスマスを彼女と一緒に過ごせない」
というものがありました。重要度の最も高い女性とはイブかクリスマスを共にし、重要度が低い女性とは23日や22日といった気の抜けたタイミングで会う、みたいなね。
「仕事だよ仕事、決まってるだろ」
などという言葉がやけにむなしく響いたりして。


ところがですよ。
23日が天皇誕生日で休日になることにより、
「悪い、24日も25日もどっちも仕事入っちゃってさ。その代わり、23日は休みだから、朝からずーっと一緒にいられるからさ」
という言い訳がけっこう堂々と成り立ってしまうのです。
なんということでしょう。


そしてそのような言い訳が存在することを踏まえたうえで、日本国民はシビアに交際相手の誠実さを見極めていかねばならないのです。いわば国家的試練。
国民はこの試練を乗り越えていくことによって、ひとりひとりがおのれの「人を見る目」に磨きをかけ、その高まった能力でますます複雑化する国際情勢を、たくましく乗り切っていくことができるようになるのでしょう。


などという考えが、クリスマスのイルミネーションで賑やかになっている街中を歩いているうちに思い浮かんだり、浮かばなかったり。