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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

セキゼキ的モテる男考察をちょびっと

セキゼキさん(仮名)と昨夜、スカイプしてましたら、彼がなかなか含蓄に深い台詞を口走りましたので、ここに記録。


「結局ねえ、モテる男ほど勘違いしやすいんだよ。そして、勘違いするからこそ、モテる部分もあるんだよ」
「おおおっ? それって、世間で言われていることの逆っぽくない? 勘違いはうっとうしいっていう定説のほうが、世間では一般的のような? 興味深いからちょっと詳細を聞かせて」


「だってね、たとえば、ある女の子がある男に、ちょっと親しげなそぶりを見せたとする。そういうときに、モテる男ってのは、今までの成功体験があるから、『あ、この子おれに気がある』って思いやすいワケ。だから、モテる男は勘違いしやすい」
「ああーなるほどね。その子が単に人懐っこいタイプで、マッタク他意がなかったとしても、今までの歴史から、そう判断してしまうワケね。だから勘違いも自然と増えちゃうんだ」
「そう。そんで、しかも、スタートが勘違いでもいいんだよ。『あ、この子親しげだな……きっとおれに気があるな』と思う男と、『親しげだけど……でもまさかおれが好かれるわけないから考えるのやめとこう』とか思っちゃう控えめな男、どっちがモテに繋がるかは、明白だろ?」


「そうね。だって、控えめなひとはその時点で、自分に本当に気がある子のことも、切り捨ててしまっているものね。女性側としても、自分の好意がホンモノであることを繰り返し示さなきゃいけなくなるわけだから、ちょっときついし。相手がモテて、他にいくつかの選択肢を持てるような女性なら、その時点で自分の好意を真剣に受け止めてくれない相手のことは、さっさと見捨ててしまいそうだし? それに、たとえ他意がなくとも親しげなそぶりを示してくる時点で、女性は相手のことを、嫌だとは思っていないわけだしね。『嘘から出たマコト』って言葉もありますし?」
「まあ、嘘っていうか、勘違いから出るマコトだよな。自分のことを嫌だとは思っていない女性ってのは、その時点でこちらに好意を持ってくれていなくても、いずれ好意を持ってくれる可能性があるわけだから。で、ここでモテる男が勘違いゆえにしっかりとアプローチかければ、大地には種がまかれ、水と栄養が与えられて、芽吹くこともあるわけだ。最初は勘違いでも」


「鉄砲ってのは、数撃ちゃ当たるしな。その結果、モテる男はまたしても成功体験を手に入れて、ますます自信を持つわけだなあ。……そうだよな、そして自分に自信のある人間は、今この相手がだめでも、明日があるさ明日がある、若いぼくには次がある、とかちゃんと思えるから、途中で自分が勘違いしていたことに気づいて、相手にマッタク芽がないことがわかれば、そこで潔く次に行けたりするわけだ」


「最初はただの勘違い野郎でも、女性にアプローチする回数が多くなれば、それは自然と学習につながるしな。もちろん、勘違いで嫌われちゃうことだってあるんだけど、失敗経験ナシに成功しようって考えが甘いしな。それに、こういうパターンは嫌われるというケーススタディを実地で学ぶことには、大いに意味がある」


「ま、『おれってモテるぜ』みたいな勘違い野郎を嫌う女性もいるけどね」
「それはいるよ、当然。でも控えめすぎる男だって、嫌う女性はいるんだよ。どっちにしろ、誰にも嫌われないことは無理なんだよ」
「……そうね。卑屈は嫌われるものだ。そして、だったら、嫌われたら嫌だじゃなくて、好かれるためにはどうしようを考えたほうがいいんだ。数を撃てば好かれる以上、勘違いでもいいから、数を撃ったほうが有利だ」
「確率論だけどな。もちろん、適正な自信と、勘違いじゃない正確な洞察力があるに越したことはないけど、最初からそんなもの身に着いている人間はまずいないんだから、だったら控えめすぎるよりは、勘違いでもいいからアプローチを繰り返せる男のほうが、有利になってしまうよな」


「果敢なチャレンジが明日を切り開くのね? 無謀とも思える挑戦が、幸運をもたらすことがある?」
「少なくとも、おれはそう思う」



てなわけで、セキゼキ的考察「モテる男はわりとけっこう勘違い気味」説に、私はけっこう感心して聞き入ってしまいましたですよ。