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だらだら書きますので、だらだら読んでもらえるとありがたく。

私が男性だった頃〜その1〜

※以下の記事は私の人生でかつて実際に起こったことが元ネタになっているんですけど、「現実世界というのは物語世界みたいに綺麗なオチがつくとは限らないし、それよりも大事なことは話が面白くなることだ、事実よりも大事なのは娯楽性!」というシロイの歪んだ信念によって、事実をある程度改変してあります。
そのへんを踏まえた上でお楽しみください。



昔。
私はとあるチャットルーム(現在は閉鎖)に出入りしておりました。
楽しかったですよ。みんな仲良しで、オフ会とかあって。いい思い出です。


ところで。
何故かそのチャットルームで。
私は皆に男だと思われていました。


えーと、ネナベなんて別に珍しくもなんともない存在ですから、「それはお前が男になりすましていただけだろう」と思われるでしょうが、私は別にネナベになるつもりはなかったのです。
ある日ふと見つけたチャットルームでチャットというものに初参加して、「これがチャットか。なかなか楽しいもんじゃないか」とおしゃべりしていたら、いつの間にか周囲のひとが全員私を男だと思い込んでいることに気付いてしまったのです。
男だと思われたまま数時間が既に経過しており、なんとなく今更「実は女です」とは言い出しにくい雰囲気。
そこで私はえいっと頭を切り替え、
「まあこういうのもネットならではの楽しみなのかも? 別に害もないだろう」
とそのまま男キャラで通して、そこの常連になってしまいました。


そんなある日。
誰かといつものようにチャットしていると
「いやーさすがにシロイさん(まあ当時は違う名前を使ってましたけど)と話すと違うなあ。うちのチャットで三大いい男と言われているだけはありますね」
とか言われたんですよ奥様。
!?
ナニソレ。
三大いい男って、何が。私は女ですよ。大体顔の見えないシチュエーションでいい男も何もないだろう?


などと激しく動揺しながらも、それを押し隠す私。
私「そんなの初めて聞いたよ。三大ってことは、他にも二人いい男がいるんだ?」
相手「え、知らないんですか。みんな言ってますよ、シロイさんとGさんとRさんはいい男だって。あれは絶対リアルで会ってもいい男に違いないって」
(そんな。いい男もなにも、私、男ですらないんですけど!)
私「はは。きっと会ったらがっかりされるな。思っていたような人間じゃないって」
相手「その謙虚さがまたいいですよね」
(謙虚っていうか……百パーセントの事実だよ)
相手「特にシロイさんは人気ありますよ、ほんとに。女にがっついてないところがいいとか、すごく紳士だとか皆誉めてます」
(そりゃそうだよ! がっついてもメリットないもん!)


なんだかこのシチュエーションはたいへんまずいような気がしてきて、「三大いい男」仲間であるGとRをみつけ、慌てて話し合う私。
そしてその話し合いにおいて私は、更なる衝撃を味わうことになりました。

(長文ゆえ次回に続くとゆーことで)